速読とは、「飛ばし読み」や「斜め読み」といったおおざっぱな読み方とは違い、「文章の内容をしっかり理解し記憶しつつ、読む速度を加速する」ことをいいます。決して「文章を読まずに、ざっと目を通してキーワードを拾い読みするような読み方」ではありません。
つまり普通に読んでいるつもりなのに読書の時間が大幅に短縮され、リラックスした気持ちで本の内容をしっかり理解した読書ができるようになります。
日本人の平均読書速度は成人で1分間に600字程度(学生で400~600字程度になります)。一方、東大や京大、早慶に現役合格する受験生の平均読書速度は1分間に1,500字前後にもなります。
一般に読書速度と学習能力は比例するといえます。受験生に限らず、学習で重要なのは反復による記憶です。
速読は、この反復学習に高い効果を発揮します。たとえば読書速度が3倍になれば、1時間で1回しか読めなかったテキストが3回読めるようになるわけです。
センター試験の問題量(文字数)は、国語で約16,000~18,000文字程度、有名私立高校、中学の国語の入試でも約10,000字~12,000文字程度といわれています。学生の平均的な読書スピードを1分間に500字として計算すると、問題を読むだけで、センター試験なら30分~35分、有名私立高校、中学校なら20分~25分かかってしまいます。これが、読書速度が3倍になれば、それぞれ10分~12分、6分~8分で読めてしまうのです。つまり今まで読むのにあてていた時間を問題を解くのにあてることができるようになるので、どちらが有利か一目瞭然です。
学年 | 目標値(目安) | 習得期間 | 定着期間 |
---|---|---|---|
小学生低学年 | 600文字/分 | 6ヶ月 | 8ヶ月 |
小学生中学年 | 800文字/分 | 7ヶ月 | 6ヶ月 |
小学生高学年 | 1,000文字/分 | 6ヶ月 | 6ヶ月 |
中学生 | 1,000文字/分 | 5ヶ月 | 5ヶ月 |
高校生以上 | 1,200文字/分 | 6ヶ月 | 5ヶ月 |
※目標値は、入試に圧倒的に有利な各学年平均の3〜4倍程度の読解速度の数値
※習得期間、定着期間はあくまで目安であり、継続受講が効果的であることは言うまでもありません。